「クイズ界」~知らない世界~

今日は「クイズ界」というものについて書いてみたい。

 

●クイズ大会って何?●

まず、クイズを大きく二つに分けると、①テレビ局が主催するもの ②クイズのそれなりに強い人たちが私的に主催するもの

 

この2つがある。①はたとえば日テレの「高クイ」だよね。

 

今日は②について書いてみたい。ニュース博識は①にも②にも入らない。ちょっと特別な存在だったと思う。

 

ただ、思わなかったかい?なぜ、他の強い高校がニュース博識に出ていなかったのか。

彼らは②が本番だと思っているからだ。兵庫県のNとか、奈良のTとかね。

 

つまり「クイズのそれなりに強い人たちが私的に主催する」大会だ。

例を挙げると、8月11日にはK大のクイズ研の会長(なんとウチの高校のOB!)がN県文化会館で高校生向けのクイズ大会を開催する。

残念ながら、もう締め切りは終わっているけど。150人ほどの高校生が集まっているのだ。関東の高校もわざわざN県まで足を運んでいる!ちなみにその関東の学校は博識でも1位のところね。

 

この大会に限らず、たいがいの大会は10時とか11時くらいに始まり、最初に「予選ペーパー」がある。

 

昼休憩で我々がランチをしている間に、採点が行われて、午後1時くらいから通過者発表となる。たとえばある大会なんかは、300人の参加に対して、100名が通過、みたいになって、予選落ちの200人はただの観客と化す。

 

あとは、早押しなどをメインとして、ホールの舞台上で大会がなされ、各ラウンドの勝負で人数が絞られ、決勝は数名。最後は1人のチャンプが決まるという具合である。

 

こういった大会はテレビに当然映らない。しかしクイズ研の中では「彼は◯◯の大会のチャンプだ」みたいな肩書きがつくのである。

 

こんなのが全国規模で見れば、毎週どこかで行われている。

そういう情報は、このページを見ればわかる。「新・一新精進」というホームページだ。

 

https://quiz-schedule.info/

 

格式が他と違うものを2つあげるならば、

毎年ゴールデンウィークに行われる阪大クイズ研出身の三木くんが主催する「勝抜杯」という大会。

300人くらいの猛者があつまる。早押しオンリーの大会。ちなみにボクはこの大会の第3代チャンプ、2002年のことだ。

 

あとは、学生を対象としたabcという大会。500人くらい集まるのかな。以下のような感じ。

 

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●なぜ、こういうクイズ大会が存在するのか?●

「あれは、クイズじゃない。酷い大会だった。」 

そんな言葉を最近聞いた。

そう、それが、「こういうクイズ大会」が始まったきっかけ。

 

つまり、TVはすごく運の要素があるから、本当に強いのは誰なのか、俺たちで決めようぜ、というのがそもそもの始まりだ。

ボクがクイズ研にいた頃に、こういう大会が始まって、いうたらアタック25に勝つよりも、こういう大会で勝つ方が本当に強いヤツ、みたいな風潮があったし、今でもそれは続いている。

 

ただ、当時と違うのは、そういった種類の大会の数。今はそういう、TVじゃない方の大会の文化がすっかり定着し、大会が乱立している。

 

●では、高校のクイズの例会って何をやっているか?●

おおきく分けて3つでしょうね。

 

①ペーパークイズの特訓がある。

 持ち回り制で誰かが50問のペーパークイズを作ってくる。当番制。

 

②「メイン企画」というものが存在する。

 当番制、1人でも、2人で組んでもよく、その人が90分くらいで1人の優勝者が決まる企画を用意する。

 形式は、上で書いたようなクイズ大会でよく行われる形式を模したり、いろいろだ。

 

 ベタな形式を書くと…

 A)F1 →参加者に順列があり、正解すると2ランクアップ、間違えると2ランクダウンのようなもの、そうQさまはこの形式のパクリ。

 

 B)早押しボード →早押し問題を出す。わかった人がボタンを押す。答えをボードに書く。押し負けた他の人たちも答えをボードに書くことが出来る。押し勝った人のボードに書いた答えが正解なら3ポイント、間違えるとマイナス3。

他の押し負けた人たちがボード正解なら1ポイント、間違えてもペナルティなし。

この形式は、前フリで押せる人に有利。

 

C)アタック風サバイバル →みんな一律に10ポイントを持っていて、早押しに正解すると誰か1人を1ポイント減らすことが出来る。

 早押しに間違えると、自分が1ポイント減る。最後まで生き残った人が勝ち。

 

D)二人羽織 →2人ペアになる。片方の人は早押しで押すだけ。早押しのランプがついたら、その人でなく、ペアの人が答えないといけない。

 

…なーんて、4つほど書いたが、こんなのは序の口で、企画はそれこそ企画者の自由。なんでもありだ。

ボクなんて、昔、早押し問題を出して、答えを切り絵で表現する、押し勝った人に3ポイント、切り絵の一番うまい人に1ポイントなんてやったことがある。

はたまた、決勝では、1VS1の早押しで、押し負けた方がジェンガを引き抜いていく、崩した方が負け、なんてこともやったなあ。

 

要は、企画は自由なのである。

 

私の反省は、こういういろんな企画をこなしていけば、どんな運っぽい企画が出てきても、その場で作戦を立てられるクセがつくのであって、そういう経験を積ませてこなかった自分に反省しているのである。

 

③「メイン企画」が終わったら→ネットで仕入れた問題集なりで、7◯3×なりをやる。

専門用語。こういう人の問題で自由に早押しするのを「フリバ」という。覚えといてね。他の高校のクイ研は「フリバ」という言葉を普通に使うからね。

 

何が言いたいのかって、まとめに入る。

 

クイズ大会とはどういうものなのか、クイズ例会で何をやっているのか、興味のある人は、興味持ったらいいと思います。

 

ニュース博識や高クイで「もっとやらねば」と思った人なら、クイズ大会や他校の例会を見たら「もっと、やらねば」×100くらいになるからである。

 

 

 

来年の1月に高校のチーム戦、また来年もあるけど、この大会は、この1月大人の部でボクも出たので、また、興味あれば紹介します。

 

ちなみに、近畿で高クイに出てる学校のリスト見たけど、こういう大会に出入りしてるんだよね。

今年の1月、某クイズ大会(非テレビの方)のジュニアの部(高校生の部)、チラッと見てきたけど、Z高とかH高とかもチーム組んで出てるの見てきました。

 

くわしくはこちら。

https://quiz-schedule.info/show/1183

 

百聞は一見にしかず!