クイズ王への道 連載11
このブログが始まっておよそ一か月。来場数も前回で、のべ1000を超えました。
「関係ない人にこれをオープンにはしゃんといて」と言ったのは今も変わりありません。会員制ではないけれど、closedというスタンスです。
それにもかかわらず、たくさん見てくれて、実にありがたいです☆
さて、クイズベタも110問に達成しました!いってみよう。
1 2つの台風が接近したとき、お互いに影響しあい独特な進路をとるようになることを、これを提唱した日本気象台第五代台長の名字から「何の効果」という?
2 沖縄市と糸満市を結んでいる、日本で最も大きい数字がついた国道といったら何号線?
3 昭和3年に、日本酒でおなじみの「菊正宗」「白鶴」「櫻正宗」が出資して創立された学校法人はどこ?
4 萬古焼(ばんこやき)のものが有名な、蚊取り線香を口の中に入れて使う、豚の形をした焼き物を何という?
5 皆既日食の際、太陽を隠す月の凸凹した表面から光がこぼれ、まるで数珠のように見える現象を、イギリスの天文学者の名前をとって何という?
6 初めて使う化粧品が肌に合うかを確かめるために、少しの量を綿などにしみこませて肌に塗り、その変化を診ることを何テストという?
7 「卯の花」といったらおからの別名ですが、「波の花」といったらどんな調味料のこと?
8 煙突から白い煙が出たときそれが終わったことを表す、ラテン語で「鍵がかかった」という意味の、ローマ教皇を選出する選挙のことを何という?
9 ジョン・レノンを暗殺した犯人の愛読書でもあった、主人公の少年ホールデン・コールフィールドの独特な語り口調が印象的な、アメリカの作家サリンジャーの代表作は何?
10 杉田玄白らが翻訳に苦心した「ターヘルアナトミア」を書いた、ドイツ人医師は誰?
解答です!!
1 2つの台風が接近したとき、お互いに影響しあって、独特な進路をとるようになることを、これを提唱した日本気象台第五代台長の名字から「何の効果」という?
<藤原の効果>
★藤原咲平(さくへい)の名前から。独特な動きを6つにパターン化したようだ。
去る7月末に東側から台風が来たという、普通ではありえない進路も藤原の効果が影響とか書いてあるブログもありますね。真偽のほどは別として。
2 沖縄市と糸満市を結んでいる、日本で最も大きい数字がついた国道といったら何号線?
<507号線>
★最も短い国道→174号線(神戸に校外学習に行くとき必ず通る。むっちゃ短い。)
★最も長い国道→4号線。ずーっと東京から東北を通っていくから、そりゃ長い。
3 昭和3年に、日本酒でおなじみの「菊正宗」「白鶴」「櫻正宗」が出資して創立された学校法人はどこ?
<灘高校(・中学校)>
★「白鹿杯」という大会が開催されるのにちなんで…
「日本酒でおなじみの『白鶴』が出資したのは灘高校ですが、『白鹿』が出資して創立された、同じく兵庫にある進学校は?<答え 甲陽学院> とかね。
頑張ってきてくださいね!
4 萬古焼(ばんこやき)のものが有名な、蚊取り線香を口の中に入れて使う、豚の形をあいた焼き物を何という?
<蚊遣り豚>
★萬古焼は三重の焼き物。土鍋と蚊遣り豚で有名。よって土鍋の生産は三重が日本一。
5 皆既日食の際、太陽を隠す月の凸凹した表面から光がこぼれ、まるで数珠のように見える現象を、イギリスの天文学者の名前をとって何という?
<ベイリーの数珠>(ベイリー・ビーズでも正解だが、クイズ的には数珠。)
★一か所だけピッカーン!と光るのは「ダイヤモンドリング」。
6 初めて使う化粧品が肌に合うかを確かめるために、少しの量を綿などにしみこませて肌に塗り、その変化を診ることを何テストという?
<パッチテスト>
★アレルギー反応の検査でも行われますが、クイズでは「初めて使う化粧品が…」のフレーズが枕詞のようになっています。
7 「卯の花」といったらおからの別名ですが、「波の花」といったらどんな調味料のこと?
<塩>
★母校のクイズ研と早押ししたときに、スルーになりそうやったので、「あれ?こういう古い感じの知識って意外と穴?」とか思って出してみました。
「卯の花」→「波の花」のパラレルは頻出。
★STEP UPすると、
おからの別名「卯の花」の「卯」とは、何という花のこと? 答え ウツギ
8 煙突から白い煙が出たときそれが終わったことを表す、ラテン語で「鍵がかかった」という意味の、ローマ教皇を選出する選挙のことを何という?
<コンクラーベ>
★ラテン語で「鍵…」はベタな語源で、密室を表しているんでしょうね。
★「…は根競べですが、」とダジャレを使ったパラレルで、誰もが出したくなる。
★選挙が行われるのはバチカンの「システィナ礼拝堂(☜クイズベタ)」。
9 ジョン・レノンを暗殺した犯人の愛読書でもあった、主人公の少年ホールデン・コールフィールドの独特な語り口調が印象的な、アメリカの作家サリンジャーの代表作は何?
<「ライ麦畑でつかまえて」>
★「主人公は?」という問題なら「ホールデン」でも正解になります。
★ジョン・レノンを銃で撃った犯人マーク・チャップマンがジョンを待ち構えているときもこの本を読んでいたというエピソードはとても有名。
★原題が「キャッチャー・イン・ザ・ライ」なので、本当は「捕手」つまり「捕まえ手」が「つかまえて」になっちゃったとか。
ちなみに最初に翻訳されたときは「危険な年齢」という題でした。(これもクイズ番組で出ています。)
10 杉田玄白らが翻訳に苦心した「ターヘルアナトミア」を書いた、ドイツ人医師は誰?<ヨハン・クルムス>
★日本史なら難しい問題だけれど、もうクイズ本にもあって、クイズ番組でも出題されているから覚えておきたい。
[あとがき]
なんか、昨日、今日と、アクセス多いです。まあ、嬉しい悲鳴。オクシモロン。
今のクイズブームはいい意味で過去のブームとは違う。
昔は「高校でクイズやってます」っていう人はごく一握りだった。
「ナナマルサンバツ」の連載が始まる前、我々クイズピーポーはそういうマンガが始まるらしいという情報は知っていたが、題名が決定したとき、
「そのマンガ、何ていう題になるか知ってます?」
「なんちゅうの?」
「7〇3×、ですよ。」
「ほんまかいな!?」
競技かるたのマンガでいう「ちはやふる」的な(つまりシンボリックな)ネーミングが、クイズマンガでは「7〇3×(あえてこの文脈ではカタカナで書かないことにする)」に相当するのかと、ビックリした。
ただ、冷静に考えると、確かにこの響きは、人の気を引くインパクトがあって、知らない人に「7問正解勝ち抜け、3問お手付き・誤答で失格なルールのことですよ」と教えることができるものねえ。
題名としてグッドチョイスだと思う。しかも、作画が細田守監督の「サマーウォーズ」と同じ、杉基イクラだとは。(この映画は個人的に大好きな作品です。)
さて、このマンガも追い風となって、クイズの競技的な側面とか、スポーツ的な要素がちょっとずつ認知されるようになったところに、高校生クイズが一時期、ガチ難問番組になり、
家族でも楽しめる「Qさま」「東大王」人気ときて、「クイズっておもろいやん」的な空気が徐々に浸透していったように思う。
こういうムーブメントは過去になかった。
昔は今よりも「一部の人がやってますよー」的な感じだったけど、
今って、日本の津々浦々、どこの地方にもサークルがあり、
関西でも神戸や和歌山にまで社会人サークルが出来ている。
ボクがクイズに傾倒していた1990年代。クイズマニアだった学生の一部が、有能な放送作家、クイズ問題作成者となって、テレビの裏方に回ってくれていることも、ブームの一因だ。東大王とか、やっぱり問題がオモシロイですからね。
この前も何の番組だったかなあ?
あっ、「嵐にしやがれ」だ。
「香川県はうどんの他に、もうひとつ『う』から始まるものが生産日本一。さあ、なんでしょう?」という問題が出てて。
答えは、「うちわ(香川県丸亀市が生産日本一)」なのだけど、
丸亀市を答えにすると、ガチな問題になって、センスのかけらもなくなるところを
「うどんの他に、もうひとつ『う』で始まる」という出題の仕方、切り口が素晴らしい!なんか、温かみがある、お茶の間に優しい感じがいいやん。
さらに嵐のメンバーもボケやすいしね。こういうのもクイズの作問の面白さ。
有能なスタッフの尽力で、これだけクイズ好きっ子のすそ野が広がって、
つくづく、君たちはいい時代にクイズと出会ったものです。
まあ、わあわあ言うとります。
古きをたずね新しきを知る、バック・トゥ・ザ・フューチャー!というお話。
オクシモロン。(って、言いたいだけやん。)
ではでは。