連載 209
次の回の10問で、連載ものべ2000問に到達しますねー。
問題
1 鶏に雪を詰め込んで冷凍できるか実験をしていた際、あまりの寒さに風邪を引いてしまい亡くなった、4つのイドラや「知は力なり」などの名言で知られる哲学者は誰?
2 彼が作った「麩(ふ)の焼き」という茶菓子はお好み焼きのルーツとされる、大阪・堺出身の茶人は誰?
3 ハゲ頭を岩と勘違いしたワシに空から亀をぶつけられて死んだと伝えられる、代表作「縛られたプロメテウス」などを書いたギリシャ三大悲劇詩人の一人は誰?
4 オードリー・ヘップバーンが「ローマの休日」で履いていたことから「ヘップサンダル」とも呼ばれる、かかとに留め具のない履物のことフランス語で何という?
5 鶏肉を使った「ガー」、牛肉を使った「ボー」などの種類がある、ベトナム定番の麺料理は何?
6 天王星の発見者であるハーシェルはプリズムを使ってこれも発見している、アルファベット2文字でIRと略される電磁波は何?
7 その流域には日本最大の川中島である「善入寺島」がある、別名を「四国三郎」ともいう川は何川?
8 美容や健康に良いことから「飲む点滴」、一晩で熟成することから「一夜(ひとよ)酒」とも言われる、米麹などを原料にして作る飲み物は何?
9 帰らぬ人となったサン・テグジュペリが最後に飛び立った場所でもある、ナポレオンの生誕地としても有名な地中海に浮かぶ島はどこ?<コルシカ島>
10 三島海雲(かいうん)がモンゴルの遊牧民から振舞われた乳製品をヒントに考案した、天の川をイメージした水玉のパッケージデザインでおなじみの飲み物は何?
解説!
1 鶏に雪を詰め込んで冷凍できるか実験をしていた際、あまりの寒さに風邪を引いてしまい亡くなった、4つのイドラや「知は力なり」などの名言で知られる哲学者は誰?
<フランシス・ベーコン>
★著書「ノウム・オルガヌム」の中で「知は力なり」と述べた、→答え ベーコン
(ノウム=新 オルガヌム=論理学)
★ベーコンが偏見を分類した「4つのイドラ」とは種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラと何?
→答え 劇場のイドラ(順番だから答えはコレ。)
それぞれ何なのかは自分で調べよう!
★シェイクスピアの正体はフランシス・ベーコンだという説がある。
2 彼が作った「麩(ふ)の焼き」という茶菓子はお好み焼きのルーツとされる、大阪・堺出身の茶人は誰?
3 ハゲ頭を岩と勘違いしたワシに空から亀をぶつけられて死んだと伝えられる、代表作「縛られたプロメテウス」などを書いたギリシャ三大悲劇詩人の一人は誰?
<アイスキュロス>
★ギリシャ三大悲劇詩人(超絶ド基本!)
→アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデス。どれも出る。
答えはどれになるかわからない。
4 オードリー・ヘップバーンが「ローマの休日」で履いていたことから「ヘップサンダル」とも呼ばれる、かかとに留め具のない履物のことフランス語で何という?
<ミュール>
5 鶏肉を使った「ガー」、牛肉を使った「ボー」などの種類がある、ベトナム定番の麺料理は何?
<フォー> ※フォーってphoって書く。フォー・ガーは鶏、フォー・ボーは牛肉。
6 天王星の発見者であるハーシェルはプリズムを使ってこれも発見している、アルファベット2文字でIRと略される電磁波は何?
<赤外線> ※infraredの略。紫外線はUVだね、ultraviolet 。
★カジノなどの総合型リゾート、赤外線といったら、ともにアルファベット2文字で…
→答え IR というのもよく出る。
7 その流域には日本最大の川中島である「善入寺島」がある、別名を「四国三郎」ともいう川は何川?
<吉野川>
★坂東太郎…利根川 筑紫次郎…筑後川
8 美容や健康に良いことから「飲む点滴」、一晩で熟成することから「一夜(ひとよ)酒」とも言われる、米麹などを原料にして作る飲み物は何?
<甘酒> ※「飲む美容液」とも。
9 帰らぬ人となったサン・テグジュペリが最後に飛び立った場所でもある、ナポレオンの生誕地としても有名な地中海に浮かぶ島はどこ?<コルシカ島>
★中心都市はアジャクシオ、→答え コルシカ島
★ナポレオン臨終の地は「セントヘレナ島」なのはド基本。
10 三島海雲(かいうん)がモンゴルの遊牧民から振舞われた乳製品をヒントに考案した、発売日の七夕にちなむ天の川のパッケージデザインでおなじみの国民的飲み物は何?
<カルピス>※私の中では、三島海雲=カルピス 代田稔=ヤクルト はワンセット。
★初めて発売されたのが七夕であったため、天の川をイメージ。
★カルピスの名付け親は山田耕筰。
<コラム> ミスリードしない問題文の工夫
たとえば
学名を「モラモラ」という、…… 答え マンボウ という問題があるよね。
そもそもモラモラってなんだ?と調べるとラテン語で「石臼」と出てくる。
そこで、
ラテン語で「石臼」という言葉を2回繰り返した… という出だしにしたとしよう。
これだと、ひょっとして「モラモラ」と答えられてしまう可能性がある。
「石臼」という言葉を2回繰り返した、マンボウの学名は何でしょう?と。
(まー、そういう解答ぶり自体、問題解析力が乏しいのではあるが)
要は、マンボウを確実に答えさせたいのであれば、こう改訂したい。
<改訂版>
その体の丸みから、「石臼」という意味のラテン語を二度繰り返した「モラモラ」という学名を持つ…
とするのである。体が丸いというフレーズをちょこっと頭に付けるだけで、そんな体の生き物を答えさせるんだなとなるから。
また<改訂版>では、「ラテン語」を後ろに回して、「体の丸み」と「石臼」の距離を縮めたのがわかるかな。
丸いから石臼かーと聞き手に思ってもらいやすくするために、距離を近くしたのである。
また「2回繰り返した」を「二度繰り返した」に変えています。これは「二度」の方が文字数が少なく、「モラモラ」に早く読みたどり着く配慮です。
結論。こういう作業を継続すると早押しのプレー側になった時、ポーンと押したときの瞬時の問題文解析力がつく上、おまけに国語力(作文力)も向上する。
M上君の問題集にも「一文字一文字こだわった」と書いてあったが、頭の中で例会を思い描き、頭の中で問題文を読んだとき、リズムとか相手への聞こえ方を配慮したということなんだと思う。
「クイズ研究」っていうくらいだから、こういうこだわりも楽しみのひとつなんです。
ではでは!