クイズ王への道 連載73

730問


[まえがき]
木曜日に更新するはずであったが、あまりの疲れにPC前で寝てしまい、更新できたはずだったが、「公開する」ボタンを押し忘れた回だ。下書きに加筆して更新しよう。

 

さて、「巨人たち」を相手にするにあたり、自分の話を書きたい。

 

自分がクイズ研を立ち上げたころは、R大が部員120人を抱える超一大勢力だった。

 

TBSとフジで年に各2回行われていたクイズ王決定戦のブームが終わって、内輪でホールを借りて行われる「オープン大会」の黎明期にボクらは活動していた。

 

忘れもしないのは、関西ではじめてオープン大会が開かれたとき。参加したのは150人くらいだったかなあ?ガチで誰が強いのか?を決める位置づけだったか。

場所はR大のホール。(ね?当時の中心がR大だった象徴)

 

正直R大は「俺らが一番に決まっている」と思っていたに違いないし、ボクらも「強いんだろうなー」と思っていた(のん気だけど)。
でも、いつか奴らを倒す!という気持ちで、府大、市大と合宿しあったり、せっせと問題を覚えたり、問題交換し合ったり、何回もペーパークイズを作りあっては解いたりと。

 

で、はじめてのオープン大会。結果、ボクと、君たちも1回目の「牡丹」で来ていたKくんは、準決勝でR大の2人を下し、決勝へとコマを進めたのだ。決勝ではR大ではない、1人断トツに強い子には負けたが、Kくん2位、ボク3位。

 

やっているときのボクの印象は、R大と早押しするのはこの大舞台が初めてだったのだが、失礼なことを承知で書くと、「思ってたほど、強くないやん」であった。
つまり、ボクたち反R大同盟の中で、強いんだろうなーと妄想を勝手に膨らませせて、ガラパゴス的に日々努力してきた結果、「あれ?こんなもんなの?」と思うくらい、進化していたのである。

 

この大会の夜、同士の府大や市大と飲み会があったが「オレらのやってきたことは間違いじゃなかった!」と再確認しあったものだ。

 

君たちも同じことが想定されると思うから、先に言っておくが、彼らは友好的ではないだろう。なぜならクイズ界は実力主義だから。

僕らの場合もR大さんたちなんて、大会前、一言もしゃべってこない、完全にアウト・オブ・眼中な塩態度。が、前述の大会で決勝に進んだ後、ま~あそれはそれは、手のひらを返したように、クイズの集い的な誘いが来たり、話しかけられたりしたもんですよ。ボクは内心「てめえら、ざまあみやがれ」と思っていたが。

驚くことに、問題まで「どうぞどうぞ」と貢がれるのである。なるほど、強い人はどんどん強くなるのはこういう仕組みなのか、と思った。つくづくしょーもない。

 

A〇Lは、当然勝ちに行く。ウチらはキャラも立っている。そこがボクは好きだ。
もし仮に負けたとしても、「強かったねえ」という負け方をしようじゃないか。前述の大会でもボクら2人は決勝では負けたが、十分に爪痕は残した。

(ここから大事↓)
そのとき舞台上で自分は優勝とかは全く頭になく、むしろ「こんな晴れの舞台で、ちょっとでも長く早押しを楽しみたいから、先に進みたい」くらいの、純粋なクイズ愛でボタンを手にしていたように思う。そしたら、決勝まで行っちゃった。無名であった自分の名前がR大等に知れ渡った最初であった。つまり、「無欲なクイズ愛」が結果を生むように思う。

 

ここ最近、クイズの方向性的なことで離れる部員がいたことは自分の力不足を感じている。より「楽しい」クイズを自分が率先して展開すべきだったのだと。

ガチなだけがクイズでないことは十分理解しているし、ガチでないけど面白い形式もまだまだたくさんあるからだ。

 

しかし、もう今回の14日までは「ガチ」なことを「楽しむ」というスタンスで一丸となっていきたいものだ。

 

1月14日、オールスター勢ぞろい。もうこんな恰好な晴れの舞台はないよなー。

 

 


問題

 

 

 

1 1801年1月1日、つまり19世紀最初の日にイタリアの天文学者ピアッツィによって発見された、小惑星番号1番の天体は何?

 

 

 

 

 

2 昭和39年に三木行治(みきゆきはる)岡山県知事が日本人として初めて受賞した、「アジアのノーベル賞」とも呼ばれる権威ある賞は何?

 

 

 

 

 

3 本名をマリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメーという、日本でアニメ化もされた「フランダースの犬」の原作者として知られるイギリスの女流作家は誰?

 

 

 

 

 

4 1970年にアメリカで制定された、自動車の排気ガスを規制する大気汚染防止法のことを、この法案を提出した上院議員の名を取って通称「何法」という?

 

 

 

 

 

5 イギリスの新聞記者、アーサー・ウィンが考案し、1913年に「ニューヨーク・ワールド紙」に掲載されたものが世界初のものである、「カギ」と呼ばれるヒントをもとに文字をうめていくパズルといったら何?

 

 

 

 

 

6 「フロプシー、モプシー、カトンテール」という三匹の妹がいる、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生み出したウサギのキャラクターは何?

 

 

 

 

 

7 わざと地面に座るシッティング、足の裏以外の体の部分が地面に触れるリーニングなどの反則があるスポーツは何?

 

 

 

 

 

8 日本の荒川とは姉妹関係にあるワシントンを流れる川で、明治45年に当時の東京市長だった尾崎行雄から桜の木が贈られ、現在でも毎年全米桜祭りが開かれるのは何川?

 

 

 

 

 

9 国後島の空港や原子番号101番の元素にもその名を残す、それまで発見されていた元素を並べ「元素周期表」を作成したことで知られるロシアの科学者は誰?

 

 

 

 

 

10 西暦751年、中国の唐とイスラム帝国アッバース朝の間で争われた天下分け目戦いで、これにより紙の製造法が西洋に伝わったことでも有名なのは何?

 

 

 

解答!

 

 

1 1801年1月1日、つまり19世紀最初の日にイタリアの天文学者ピアッツィによって発見された、小惑星番号1番の天体は何?
<ケレス>
小惑星番号1番という地位に変わりはないが、現在では準惑星と定義されている。
★「1801年1月1日…」で確定押ししてかまいません。

 

 

 

2 昭和39年に三木行治(みきゆきはる)岡山県知事が日本人として初めて受賞した、「アジアのノーベル賞」とも呼ばれる権威ある賞は何?
マグサイサイ賞
★そりゃ、最初、クイズ研で出たときは「マグサイサイって誰やねん」ってなりましたが、名前のインパクト、アジアのノーベル賞ときて、クイ研で一気にベタベタになりました。
★三木行治(みきゆきはる)で押せ!

 

三木行治 (ミキティ、(←勝手に命名)いい人っぽい)

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ラモン・マグサイサイ↓ (フィリピンの第7代大統領)
セブ島からマニラに帰る途中の大統領専用機が墜落して死去した。それを記念し、マグサイサイ賞が設立。

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3 本名をマリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメーという、日本でアニメ化もされた「フランダースの犬」の原作者として知られるイギリスの女流作家は誰?
<ウィーダ>
★でもアニメのテロップでは「原作 マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー」と書いているのは、フリを確認する良い機会となる。

 

ウィーダ

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4 1970年にアメリカで制定された、自動車の排気ガスを規制する大気汚染防止法のことを、この法案を提出した上院議員の名を取って通称「何法」という?
<マスキー法>
★第15回ウルトラクイズの決勝問題で、一気にベタ化。

 


5 イギリスの新聞記者、アーサー・ウィンが考案し、1913年に「ニューヨーク・ワールド紙」に掲載されたものが世界初のものである、「カギ」と呼ばれるヒントをもとに文字をうめていくパズルといったら何?
クロスワードパズル>
★「アーサー・ウィン」でクイズ研の手は一斉に動く。
★ニューヨーク・ワールド紙、というのもキーワード。ちなみに日本で初登場は「サンデー毎日

 

アーサー・ウィンが作った世界初のクロスワードパズル。

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6 「フロプシー、モプシー、カトンテール」という三匹の妹がいる、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターが生み出したウサギのキャラクターは何?
ピーターラビット
★「フロプシー、モプシー、カトンテール…」っていうフリが頻出なので。

 


ビアトリクス・ポター

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7 わざと地面に座るシッティング、足の裏以外の体の部分が地面に触れるリーニングなどの反則があるスポーツは何?
<綱引き>
★8人一組。一番重い階級は、ヘビー級の上に体重無制限の「キャッチ級」←ウチラのクイズ研ベタだった。

 

 

8 日本の荒川とは姉妹関係にあるワシントンを流れる川で、明治45年に当時の東京市長だった尾崎行雄から桜の木が贈られ、現在でも毎年全米桜祭りが開かれるのは何川?
ポトマック川
★アタック25で毎年春に出題される定番問題。ドベタ。
★荒川の桜が贈られたことから姉妹関係。


ポトマック川

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9 国後島の空港や原子番号101番の元素にもその名を残す、それまで発見されていた元素を並べ「元素周期表」を作成したことで知られるロシアの科学者は誰?
メンデレーエフ
国後島の空港、で押してほしい。★101番はメンデレビウムですわな。

 

 

10 西暦751年、中国の唐とイスラム帝国アッバース朝の間で争われた天下分け目戦いで、これにより紙の製造法が西洋に伝わったことでも有名なのは何?
<タラス河畔の戦い>
★これも751年で押せる。(奈高1番って覚えよう)

紙のドロッとしたのを「垂らす河畔」。

 

 

[あとがき]
チラチラ調べました。T校の部内杯(部内企画)のウィニングアンサーを列挙しよう。

インティライミ(南米のお祭り、ナオト・インティライミの由来)
・シシュフォス(神話で、石を積み上げては繰り返す)
・ルネ・トム(「カタストロフィー理論を創始」)
・エミール・ザトペック(往年の陸上選手、村山実の投法の何もなっている)
・川崎富作(川崎病の名前の元)
グラウビュンデン州(スイスでロマッシュ語を話している州)
ロバート・A・ハインラインアシモフアーサー・C・クラークと並んで世界SF界のビッグ3)
D・H・ローレンス(問題作「チャタレイ夫人の恋人」の作者)


みんなにとっては「?」な問題もあるかもしれないが、自分的にはクイズ問題としては出会ったことのある問題ばかりで、新鮮味がない。よって手も足も出ない印象もない。
ちょっとだけ難しめの既存の問題をひたすら押さえているんだなあ、と分析する。


じゃ、どうすればよいか。
①勘プレーで×をつけず、必ず混じっている比較的基本的な問いを指で取る。
②難問を取られるのはしょうがない。でもウチにも難問派はいるからね。
川崎富昨やD・Hロレンス、シシュフォスくらいはこのブログでも載せられる。


 君たちがついてきてくれるなら勝ち目はある。いかにも学生系の、ちょこっとした難問も今後足していこうか。

 


明日は、M-1。 たぶんだけど、更新しない(笑)。

ナイツの塙が審査員ってのが、ちょいと弱い。厳しそうな志らくはナイスチョイス。