クイズ王への道 連載7

ベタ10問。いよいよ70問に達成ですね。
問題の選定、難しいですね。予選筆記用問題と早押し用の問題って作りが変わるんですよ。
けど、どっちも強くなってほしいので、混ぜています。超基本も入れています。

 

では今日の問題。

 

1 最大水深1470mと、バイカル湖に次いで、世界で二番目に深い、タンザニアの湖は?

 

2 くるぶし丈のロマンティックとひざ丈のクラシックに大別される、バレリーナが着用するスカート状の舞台衣装を何という?

 

3 俗に「ハネムーンサラダ」といったら、どんな野菜だけを使ったサラダのこと?

 

4 「対局中は助言してくれるな」という意味から、将棋盤の脚の形はどんな花の実をかたどっている?

 

5 エレベーター表示の屋上を表すRはroofの略ですが、地下を表すBはどんな英単語の略?

 

6 とてつもなく大きいことを表す「超ド級」のドの由来となった、1906年にイギリス海軍が製造した大型戦艦の名前は何?

 

7 ハワイ式、プリニー式、ストロンボリ式、ブルカノ式といったら、どんな自然現象の種類?

 

8 サディズムの語源となったのはマルキ・ド・サド侯爵、ではマゾヒズムの語源となったオーストリアの小説家は誰?

 

9 通常のオークションとは逆に、売り手が高めに設定した価格から値を下げていくオークションのことを何という?

 

10 かつて練習時に剣先を布でくるんでいた様子が花のつぼみに見えたことから、フランス語で「小さな花」という意味がある、フェンシングの種目のひとつは?

 

 

解答に参りましょう。

1 最大水深1470mと、バイカル湖に次いで、世界で二番目に深い、タンザニアの湖は?
タンガニーカ湖
★深さに関しては、世界ではバイカル湖タンガニーカ湖の順。
 日本では、田沢湖が深さナンバー1、それに次ぐのが北海道の支笏湖(しこつこ)。
  以上がベタです。

2 くるぶし丈のロマンティックとひざ丈のクラシックに大別される、バレリーナが着用するスカート状の舞台衣装を何という?
<チュチュ>

3 俗に「ハネムーンサラダ」といったら、どんな野菜だけを使ったサラダのこと?
<レタス>
★Let us alone(私たちだけにしておいて)という英語からレッタスという洒落。


4 「対局中は助言してくれるな」という意味から、将棋盤の脚の形はどんな花の実をかたどっている?
クチナシ
★基本問題「栗きんとんの黄色の材料は?」これもクチナシです。
★将棋盤で駒を置くといい音がなる、将棋盤の音受けの部分を「血だまり」という。

5 エレベーター表示の屋上を表すRはroofの略ですが、地下を表すBはどんな英単語の略?
<basement>

6 とてつもなく大きいことを表す「超ド級」のドの由来となった、1906年にイギリス海軍が製造した大型戦艦の名前は何?
ドレッドノート
★僕らの世代でも「超ド級」なんて言葉使わないんだよねー。まあでも超基本なので覚えましょう。ちなみにdreadnoughtとは「恐れを知らない」という意味。

7 ハワイ式、プリニー式、ストロンボリ式、ブルカノ式といったら、どんな自然現象の種類?
<噴火> 

 ★プリニー博物学プリニウスに由来。ストロンボリやブルカノは山の名前。
8 サディズムの語源となったのはマルキ・ド・サド侯爵、ではマゾヒズムの語源となったオーストリアの小説家は誰?
<(ザッヘル・)マゾッホ
 ★TD寺なら、代表作「毛皮を着たヴィーナス」/ →「マゾッホ!」という押し。
 ★サディズムマゾヒズムというのを命名したのはクラフト・エビングという人。

9 通常のオークションとは逆に、売り手が高めに設定した価格から値を下げていくオークションのことを、ある国の名をつけて何という?
<ダッチオークション>
★ちなみに通常の値を上げるオークションは「イングリッシュオークション」。

10 かつて練習時に剣先を布でくるんでいた様子が花のつぼみに見えたことから、フランス語で「小さな花」という意味がある、フェンシングの種目のひとつは?
<フルーレ>
★フェンシングには「エペ」「サーブル」「フルーレ」の三種目があり、太田選手がメダルを取った種目がフルーレです。それぞれ特徴があるので、調べたい人は調べよう。
★試合をする台を「ピスト」、試合始まりを「アレ」試合終わりを「アルト」といいます。あとは命中打を「トゥシュ」という。それくらいがクイズベタか。

 

[あとがき]
 自分が企画するとき、ある程度得意分野なんけれど、あまり出さない分野があるんです。それは「文学」です。
 自分は例会が盛り上がることを優先してしまう派なので、割と誰もが知っていることを出したくなるんです。
 ところが文学問題なると、誰もが知っているわけではない、いいかえると「いかにもクイズ屋さん」的な問題になってしまうから、あえて外すんですよ。
 例えば、メルビルとか読んだことがなくても「モビーディック!」とか答えるわけだけど、これはクイズの勉強をしている人だけが答えるゲームになってしまうので、あまり出さないようにしてきたんです。
 しかし、何回も口に出す「サンチャゴ」(笑・もういいって。もはやシンボリックやな。)とか、「あー、もうちょい文学、出していたら…」という反省もあります。
 そういや、第1回芥川賞受賞作、石川達三の「蒼茫」もスルーになりましたよね。

 

 結論から言うと、文学は一番短期間に得意になれる分野だと断言できます。
 
 ボクが最初にやったのは作品と作者の一対一対応ですね。
 ここは強い味方、国語便覧みたいなものがあるので、片っ端から覚えたらいいよね。
 ボクは本屋で「世界の名作100」とかいう本を梅田で買って覚えました。ネタバレも何も全部のあらすじが見開き2ページに収められているんです。
 たぶん、その本でアルプスの少女ハイジの原作者とかムーミンの原作者とかも覚えました。(ムーミンは今年のセンターで話題になりましたが。)
 この本は面白くて、「へえ、デカメロンってそういう話なんだ」とか、もう見開き2ページを読んだだけで、1冊読んだ気になるわけですから。
 次に主な作品は主人公も覚えておこうと、線も引いたり。「暗夜行路の主人公は時任謙作かあ」とか。サンチャゴもそのときに覚えました。だって「老人と海」の老人の名前は覚えたいじゃないですか。
 それと並行して、クイ研の例会があったから、もちろん自分で勉強したものが出題されるので、自然に頭に入っていきました。
 基本的に外国の人なら1980年より前にノーベル文学賞とっている人は、有名な作家のオンパレードなので、おさえましょう。
 たとえば「フォークナー」。
 小学生のときに藤子不二雄のマンガを読んでいて、インテリなオバケが「フォークナー」と口にするんです。「誰やねん、フォークナーって。」とか小学生のころ思っていたんだけど、頭に残っていて。
 で、ある日、クイズ番組で「『響きと怒り』『サンクチュアリ』などを書いた、」で押して「フォークナー」って答えているクイズ王を見て「おー、あのフォークナーか!」と思ったものです。
 ちなみに、歴代ノーベル賞受賞者一覧を見ていたら、佐藤栄作が平和賞を取った年の文学賞受賞者がフォークナーなんやー、とかいう発見があります。
 メルビルの「白鯨」だったら、登場人物の航海士にスターバックっていうのがおり、クイズ的にスターバックを覚えていたら、街のあちこちに「スタバ」が出来てきて「あのスターバックと関係あるんやろうな(→検索→)あー、やっぱり。」という発見もありました。

 

 まあ、いろいろ書いてきましたが、ここに書いたことは純粋な本好きには「はあ?」ってなることは承知で書いています。ごめんなさい。

 

 クイズ問題を解いたほうが上達は早いと書きましたが、もしかすると文学においては自分で勉強したほうが早いかもしれませんね。ボクは少なくともそうでしたかね。

 

 今後のベタ10問。ちょっと意識的に文学も入れていきましょうか。「なんやねん、それ、知らんわー」とか言わんといてね。
知らなくて当たり前。でも一応、クイズ的には基本なんです、という線で出すので。

例えば以下は、日常では知る機会がないけれど、クイズでは指勝負でよく出るんです。

 

映画にもなった「ネバーエンディングストーリー」や「モモ」などを書いた作家は誰?

 

凱旋門」「西部戦線異状なし」などを書いた作家は?

凱旋門」なんて、「主人公ラビックが…」とかいうフリで出ますからね。

 

 答えは自分で調べましょう。

 

 まずは文学。潰していきましょう! ではでは。